










久しぶりに夜明け前に出発しました。
往復200キロの旅
私の目的地は[磻渓里]の銀杏の木でした。
その木の樹齢は1,300年以上だそうだ。
その数字を聞くと、単純に古風な響きがする。
しかし、その前に立つ木自体が
時の重みを放っているようでした。
黄金色の葉がそよ風に揺れるたびに、
まるで時間の流れがゆっくりになったかのようでした。
木の光が心の奥深くまで染み込んでいくのを感じました。
この大きな古木の前に立って、
人生は果てしなく小さいように思えた。
しかし、その小ささは悪く感じませんでした。
不思議なくらい平和な気分になりました。
心が軽くなり、思考が明確になりました。
その朝早く出発してよかった。
人生には、長く遠い道を旅しなければならない日が必ずあります。